レンジフード(換気扇)
ファンの種類
レンジフードは設置される環境に応じて、主に以下のファンが使用されます。
【プロペラファン】
プロペラファン(軸流ファン)は、構造がシンプルで、換気量が多く、取り付けも簡単です。 しかし、静圧が低くダクトなどの抵抗があると極度に風量が減少するため、戸建住宅の直接 排気用として使用されています。
【ターボファン】
ターボファン(遠心ファン)は、羽根がファンの回転方向に対して後ろ向きに配列されてい ます。
プロペラファンに比べて静圧が高く、排気ダクトを用いた場合に使用されています。 特に浅形レンジフードに多く使用されています。
【シロッコファン】
シロッコファン(遠心ファン)は、羽根がファンの回転方向に対して前向きに多数配列され ています。
ターボファンに比べて静圧が高く、高層住宅や気密性の高い住宅又は、排気ダクトが長 い場合などに使用されています。
レンジフードのタイプ
キッチンレイアウトに応じて、さまざまなレンジフードを選定することができます。
【アイランド型キッチン向け:センターフード】
![]() |
![]() |
【ペニンシュラ型キッチン 向け:サイドフード】
![]() |
![]() |
【ウォール型キッチン向け(Ⅰ列型、Ⅱ列型、L 列型、U 列型)】
![]() |
![]() |
![]() |
〔深形フード〕 | 〔浅形フード〕 | 〔アイレベルフード〕 |
レンジフードの種類/h3>
【一般排気型レンジフード】
ファンによる排気のみを行い、台所近傍の適所に給気口を設けて給気を確保するものであり、 第3種換気となります。
適切な給気口の選定や給気経路を考慮する必要があります。
【同時給排気型レンジフード】
ファンによる排気を行うと共に、レンジフード本体に設けた給気口から給気を確保するもの であり、こちらも第3種換気となります。
キッチン単独での換気(給気・排気)が可能になるとともに、一定の排気量を確保しやすくなります。
【強制同時給排気型レンジフード】
給気・排気ともにファンにより行うものであり、第1種換気となります。 給気量・排気量を確実に確保することができるため、高層住宅や気密性の高い集合住宅に用 いられます。
その他の機能
【自動運転タイプ】
加熱調理器の操作を行うと、調理器からレンジフードに信号が送信され、自動的に運転を開 始又は停止するものです。
レンジフードの付け忘れ、消し忘れがなくなり、高齢者の方々に最適です。
また、調理中に調理物の温度をセンサーで検知し、自動的に最適な風量で排気をする省エネタイプもあります。
![]() |
![]() |
![]() |
自動運転タイプ | 連動タイプ |
【リモコン搭載タイプ】
レンジフードにリモコンが付属されており遠隔操作ができるタイプがあります。
高所にあるレンジフードに手を延ばさなくとも操作ができます。
【24 時間(常時)換気タイプ】
シックハウス対策の一つとしての常時換気機能をレンジフードに搭載し、レンジフードを使 用していない時間に低風量で常時排気運転を行うタイプです。
【IH クッキングヒータ対応レンジフード】
上昇気流の弱いIH 調理器に対応し、フード部分で誘導流を発生させて、排気流との組み合 わせにより効果的に捕集するタイプです。
![]() |
![]() |
建築基準法と換気対応
建築基準法の改正により、これからの住宅には、シックハウス対策の一つとして、これまでの各部屋単独の換気でなく、「計画的な換気」を取り入れる必要があります。
つまり家全体を効率的に24 時間(常時)換気することが重要となってきます。