24時間換気システムの設計ポイント
換気システムの選定
機械換気は、給気と排気の両方、またはどちらかに換気ファンが必要ですが、その組み合わせにより「第1種換気」「第2種換気」「第3種換気」の方法があります。

各方式ともにダクトを使用し換気するシステムもあります。また「第1種換気」の中には外気を室内温度に近かずけて換気を行う熱交換型換気扇もあります。
換気経路の設定
1.「第1種換気」の例 ※熱交換型換気扇(ダクト式)

「第1種換気」の例 ※熱交換型換気扇(壁付)

熱交換型換気扇(ダクト式)とは・・・
■熱交換換気の仕組み
排気時に捨てられる室内の熱(暖かさや涼しさ)を熱交換器が回収し、給気に伝えます。
取り込む外気と排気する室内空気は仕切板で完全に分けられており、混ざりあうことなく常に新鮮な空気を供給する点もポイントです。
■熱交換換気による効果
外気を冷暖房している室温に近づけて取り込むため、快適性の向上や冷暖房費の節約に繋がります。

出典:三菱電機株式会社
2.「第3種換気」の例
住宅全体及び各室の空気の流れ(換気経路)が短絡しないよう、給気口と排気口の位置を決めます。

必要換気量の算定
必要換気量は次の式で算出されます。

住宅の場合、換気回数は使用する建材の等級・使用面積によって「0.5回/h以上0.7回/h未満」と「0.7回/h以上」のいずれかが決まりますが、必要換気量の計算には、それぞれ0.5回/h、0.7回/hを使います。
必要換気量計算例
6畳(約10㎡、天井高さ2.4m)の場合
0.5回/hの場合 : 0.5 × 10 × 2.4 = 12m3/h
0.7回/hの場合 : 0.7 × 10 × 2.4 = 17m3/h
また、居室と隣接している廊下等が換気経路となっている場合は、居室の床面積は「居室の床面積+廊下等の床面積」としなければなりません。「空気の流れと給気口、排気口の位置」の図のように住宅全体に空気の流れ(換気経路)を形成する場合は、個々の室毎に必要換気量を計算したものを合計して住宅全体の必要換気量とし、それに見合った換気設備を選択しなければなりません。

※上の図で 網掛け の部分が居室として換気する部分
- 障子で仕切られた縁側は居室とみなすため必要換気量に算入。
- 廊下・階段は換気経路とするため居室と一体とみなすこととなり、必要換気量に算入。
- 浴室は換気経路としないため、必要換気量に算入しない。
換気ファン・機器の選定
換気ファン・機器の選定は、設計した換気設備の圧力損失と必要換気量の両方を考慮して選定します。