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24時間換気システムの設計ポイント

換気経路の設定

1.空気の流れと給気口、排気口の位置

住宅全体及び各室の空気の流れ(換気経路)が短絡しないよう、給気口と排気口の位置を決めます。
換気経路の設定

2.換気経路にある扉の通気確保

換気経路にある扉には有効開口面積で100~150㎝2の開口が必要とされます。通常の開き戸には 高さ1cm程度のアンダーカットやガラリが必要です。一般的な折れ戸や引き戸などの比較的隙間の多い建具の場合はそのままで換気経路として有効です。
換気経路にある扉の通気確保

換気経路の設定

機械換気は、給気と排気の両方、またはどちらかに換気ファンが必要ですが、その組合せにより「第1種換気」、「第2種換気」、「第3種換気」の3種類の方式があり、それぞれ下図の特長、注意事項があります。
換気経路の設定



 換気経路の設定


※1 設備費用及びメンテナンス費用は、個別の換気設備の設計内容によっては上記の表とは異なることがあります。 (例:ダクとを用いる第3種換気と、ダクとを用いない第1種換気では、前者の方が高くなることがあります。)
※2 第1種換気の場合、個別の換気設備の設計内容によって異なるのでどちらともいえません。
※第3種換気方式選定時の注意事項
第3種換気方式は、室内を減圧して給気口から外気を吸い込みます。建物の相当隙間面積が大きくなると給気口の面積が相対的に小さくなってそれと比例して給気量が小さくなります。特に冬季には2階居室への給気量が不足する傾向があります。
下図は、124㎡の戸建て住宅をモデルに相当隙間面積C値による建物隙間と給気口の開口面積の変化と給気口の面積比率を表したものです。
住宅の気密性能、相当隙間面積を把握した上で不具合が生じないか確認して採用することが必要です。

第3種換気方式選定時の注意事項
※上図において、給気口の相当開口面積は10cm2/個とし、住宅に6個設置しているものとして計算。

必要換気量の算定

必要換気量は次の式で算出されます。
必要換気量の算定
住宅の場合、換気回数は使用する建材の等級・使用面積によって「0.5回/h以上0.7回/h未満」と「0.7回/h以上」のいずれかが決まりますが、必要換気量の計算には、それぞれ0.5回/h、0.7回/hを使います。
必要換気量計算例
  6畳(約10㎡、天井高さ2.4m)の場合
      0.5回/hの場合 : 0.5 × 10 × 2.4 = 12m3/h
      0.7回/hの場合 : 0.7 × 10 × 2.4 = 17m3/h
また、居室と隣接している廊下等が換気経路となっている場合は、居室の床面積は「居室の床面積+廊下等の床面積」としなければなりません。「空気の流れと給気口、排気口の位置」の図のように住宅全体に空気の流れ(換気経路)を形成する場合は、個々の室毎に必要換気量を計算したものを合計して住宅全体の必要換気量とし、それに見合った換気設備を選択しなければなりません。


全般換気対策範囲
※上の図で 網掛け の部分が居室として換気する部分

  • 障子で仕切られた縁側は居室とみなすため必要換気量に算入。
  • 廊下・階段は換気経路とするため居室と一体とみなすこととなり、必要換気量に算入。
  • 浴室は換気経路としないため、必要換気量に算入しない。


換気ファン・機器の選定

換気ファン・機器の選定は、設計した換気設備の圧力損失と必要換気量の両方を考慮して選定します。ここでは、ダクトを利用しない場合について説明します。ダクトを利用する場合は、(財)ベターリビング 住宅の換気設備マニュアル をご覧下さい。

1.換気ファンの能力

換気扇が空気を送る圧力である「静圧」Pと、送る空気の量である「風量」Qの関係をグラフにしたものが能力特性図(P-Q線図)で換気扇の能力を表しています。曲線は換気ファン毎に異なりますので圧力損失と必要換気量から能力特性図(P-Q線図)を利用して換気ファンを選定することができます。 なお、換気設備メーカーのカタログ、技術資料には、個々の換気ファン毎の能力特性図(P-Q線図)が掲載されています。

換気ファンの能力

圧力損失

ダクトのない壁取付型の換気ファンの場合は、屋外フードの圧力損失を見込んだうえで必要換気量が得られる機種を選定します。 圧力損失値はメーカーカタログ等の抵抗損失曲線から直接読み取ることができます。
圧力損失



詳しくは以下のホームページをご覧ください。
»財)ベターリビング 住宅の換気設備マニュアル